ロジカルとピアノ。
割とパソコンに詳しい(私の)兄貴。
先日兄貴から娘用のパソコンを譲り受けたのだが、
「娘がアレ(のパソコン)で何やるの? 」
と聞かれた。
私は、
「Scratchをやらせたいんだよね」
と言った。
(やらせたいいきさつはコチラ)
「え、プログラミングをやらせたいの?
プログラミングってロジカルシンキングだよ。
ピアノと正反対じゃん」
だって。
先日ブロ友さんが私のブログを
「ロジカルシンキング」
だと言ってくれた際に初めて理解したのだけど、
(それまでは無自覚だった)
私は確かに常に
「なんで? 」
「なんで? 」
「なんで? 」
と娘に問う。
「なんでそこで泣くの? 」
「今どうしてそれをやるの? 」
「その怒っている理由はなに? 」
例えば、
今とても怒っている。
「なんで? 」
娘がいう事を聞いてくれないから。
「いう事を聞くと思っているの? 」
全部そう思ってるわけじゃないけど・・・
「全部そう思っていないのに怒るの? 」
いや、そこまで怒る必要はないかもしれなけど・・・
「じゃぁそこまで怒らなくて良いじゃん」
そうね、怒るよりもっとわかりやすくする事を考えればいいか。
みたいな思考。
兄貴にとって、
ピアノは芸術で、
芸術とはそう
「なんで? 」
でしっかり答えの出るものではないんじゃないかという事らしい。
そうか。
そうなのかもしれない。
私は無自覚にロジカルを求めていて、
ピアノをロジカルで展開している。
先生とのレッスンを真横からビデオで録画させて貰って、
「先生の指を100%コピーすれば良いんだよ! 」
と言ってしまう。
音楽に対する知識と経験と耳を持たない私が出来る唯一のことだからだ。
勿論、それだけで同じように弾けるとは思っていないよ?
でも
「何が違うの? 」
「どこが違うの? 」
と寸分の狂いもなく同じに近付ける努力をさせる。
この音符で指を立てて、
この時手首はこれ位の位置にいて、
このフレーズはスラーで・・・
耳から入るんじゃなくて、
目やハリボテの知識やそういう事で構築していく。
その頭でっかちでスカスカなロジカルに、
先生がレッスンでエモーショナルを入れてくれる。
いくら気持ちがあっても技術がなければ綺麗な音は鳴らないし、
技術がないままに気持ちを乗せてもうまく表現は出来ない。
そういう作業の繰り返しを今しているのか。
丸っきり間違っているのかもしれないけど、
ロジカルやエモーショナルのどちらか一辺倒で成り立つものはこの世に少ないのではないかなと思った会話でした。